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国会レポート2002
contents contents |目次|序文|資料1|資料2|資料3|
第3章 焦点となった法案への対応


58 国内の地球温暖化対策
地球温暖化対策推進法改正


京都議定書の国内担保措置
 地球温暖化は、最も深刻な環境問題のひとつであり、早急な対応が求められている課題である。1997年、京都で開催された気候変動枠組み条約第3回締約国会議(COP3)において、先進国の排出削減目標などを定めた京都議定書が採択され、2001年のCOP7合意に基づき各国は発効のための国内手続きをとることとなった。
 かねてから民主党は、アメリカが京都議定書から離脱しても日本は批准すべきであると主張してきた。2002年になって、ようやく政府も京都議定書批准を表明し、その担保措置として「地球温暖化対策の推進に関する法律の一部を改正する法律案」を154回通常国会に提出した。主な内容は、(1)京都議定書目標達成計画の創設、(2)内閣総理大臣を本部長とする地球温暖化対策推進本部の法定、(3)地域の取組みを強化するための地球温暖化対策推進協議会の設置などである。

国内対策は不十分
 民主党は、(1)京都議定書目標達成計画策定は国民参加と国会承認が必要、(2)一定規模以上の事業者について温室効果ガス排出量の正確な把握が必要、(3)地球温暖化推進協議会に広く地域の温暖化対策について協議させる、(4)森林吸収源を補完的な措置と位置づけるという内容の修正案を提出した。修正案は否決されたが、計画策定段階の国民の参画、事業者等の温室効果ガス排出量を把握する方法の検討、経済的手法の検討、アメリカの京都議定書への参加働きかけなどが附帯決議に盛り込まれたため、法案に賛成し、全会一致で成立した。



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