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国会レポート2006

序文 民主党国会レポート2006 発刊にあたって

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民主党政策調査会長
松本 剛明
〜民主党自らが進化すれば、
政権への道は切り拓かれる〜

 「新たな目的地をめざすには、まず今いる所を立ち去らなければならない。」
 私たち民主党は、真の民主主義政治を実現すべく、自民党長期政権と訣別して、強い決意で政権を担い得る新しい政党を築き、政権交代に続く道を歩んでいます。

 その途上の昨秋の総選挙は、徐々に政権へ近づきつつあるように思える状況で迎えました。しかし、国民の底流に広く自民党政治への失望と不信があったのに、求められる期待に応えられず、厳しい結果となりました。さらなる民主党自身の成長が必要と国民から審判を下されたものと思っています。

 そのことを謙虚に受け止め、2006年の通常国会は、本格的な出直しから前進へとつなげるスタートとすべきものと位置づけて取り組みました。

 まず政治の原点・理念を問う姿勢で臨みました。国民の「安全」を重視し、「改革」と称する政策による国民生活の「光と影」を取り上げ、多くの人が実感する不公平な「格差」の是正を訴えました。言葉は大きく取り上げられ、共感を呼んだものと感じています。

 加えて政策能力を理解していただけるよう、民主党の考え方をしっかり示し、重要事案については法案を策定して審議を行いました。民主党の予算案を編み、憲法、行政改革、医療、農業、消費者政策、建築行政、金融、刑法、人権、教育・子ども政策等、多岐にわたる分野で法案・修正案を提示し、建設的に審議を主導してまいりました。

 議員数の減少によって一人当たり質問時間が大幅に増嵩している中、「霞ヶ関」というスタッフを持たない私たちが法案を提出して審議に対応することは大きな負担ではありました。しかし、政調部門と衆参国対の連携を強化する等、工夫に努め、充分に成果を上げられたものと密かに自負しています。

 もちろんまだまだ民主党には課題があると認識しています。メール問題では、個々の議員のみならず党組織の未熟さを問われる事態となり、代表の辞任にまで至りました。基本政策の議論の深化も必要です。真価を問われる時に、今度こそ民主党の進化が認められるように、この国会で前進したことを確信しつつ、その歩みを急いでまいります。

2006年8月