序文 民主党国会レポート2007 発刊にあたって民主党国会レポート2007 発刊にあたって
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政策調査会長 直嶋 正行 |
小沢新体制の発足にあわせ、本年8月31日より、松本剛明前会長の後任として政調会長を拝命いたしました。今後も松本前政調会長のもとで積み上げてきた諸政策の実現を図るとともに、政権交代が可能な責任政党として、参議院選挙で示された国民の期待にこたえるため、全力を尽くして取り組んでまいります。
前政策調査会長 松本 剛明 |
この一年間は、今年夏の参議院選挙に照準を合わせてまいりました。小沢代表率いる民主党にとっても安倍政権にとっても、初の全国的な国政選挙として、「信」を問われたからです。
昨秋から赤松副代表指導の下に政権政策委員会で、「政権政策の基本方針」策定に取り組みました。これまでの政策議論を踏まえつつ原案を編み、さらに全党的な議論を経て年末に確定し、参議院選挙政策の基礎が定まりました。
今年に入って各部門・『次の内閣』で政策各論の議論を進めていきました。一方国会論戦で、生活実感からかけ離れた政府与党の政策の方向性、「格差」拡大や、教育の課題、年金記録や天下り・税金のムダ遣いの問題を追及して、国民の声に応えてまいりました。
選挙を前に、その成果を300項目の政策リストと重点政策50項目に結実させ、その上で「3つの約束・7つの提言」から成るマニフェストを作成し、国民の皆様の審判を仰ぎました。
マニフェストの主題は「国民の生活が第一」。置き去りにされた政治の「使命」を、民主党が果たす決意を込めたメッセージです。高齢社会に対応する「年金」、次代を担う子どもたちのための「子育て」支援、地域再生へつなげる「農業」を柱としました。いずれも重大な課題にも拘らず、これまで弥縫策ばかりであったところに、抜本的な改革案を提案したものです。結党以来、諸先輩が積み上げてきた政策の財産の賜です。
選挙結果はご高承の通りです。
私たち民主党は、真の民主主義政治を実現すべく、政権を担い得る新しい政党を築いて政権交代を実現する道を歩んでいます。今回の選挙で大きな一歩を踏み出すことができました。たいせつなのは、次の一歩です。
参議院で第1党になりました。民主党の判断が参議院の議決を左右することになります。選挙で頂戴した大きな期待に基づいて、大きな責任を担うことになりました。これまで通り責任ある政策対応を続ける姿勢を堅持することはもちろんですが、私たちに対する注目度が大いに高まったことを、肝に銘じて臨まなくてはなりません。主戦場の参議院、総選挙を控えた衆議院、両者が一体となって持てる力を十二分に発揮し、政策論争に、問題の追及に励みます。一層政策に磨きをかけて、皆様との約束の実現に一つ一つ取り組みます。
これからの行動を通して、民主党が政治の「使命」を担えると思っていただける信頼を得られるよう努めてまいります。
2007年8月
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