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国会レポート2001
contents contents |目次|序文|資料1|資料2|資料3|
第3章 主な法案への対応


1 一票の格差を2倍以内に
「一票の格差」是正法案


党利党略の選挙制度改悪
 政府・与党は、150 回臨時国会において、参議院比例代表選挙への非拘束名簿式の導入を強行採決で成立させた。これは先の総選挙直後に発覚した久世元金融再生委員長の名簿順位買い上げ問題に端を発したものであるが、党内の比例順位という内輪の問題をいつのまにか制度の問題にすり替え、党利党略の選挙制度改悪を強引に行ったものである。その後も与党を中心に「都市部のみ複数選挙区復活」「中選挙区制度復活」等、いずれも選挙制度を自らに有利なものに変更しようとする発言が相次いだ。

「一票の格差」是正こそ、喫緊の課題
 選挙制度は民主主義の基盤であり、国民共通の財産である。従って党利党略で、一部に都合の良いように改正するものではない。民主党は、この考え方に従い、選挙制度の最も喫緊の課題は「一票の格差」の是正であると考えている。
 2000 年秋に行われた国勢調査によると、一票の最大格差は2.57 倍になり、格差が2 倍を越える選挙区は95 に達する。これでは国民の意思を正確に国政に反映することは困難である。この問題を解消するために、民主党は150 回臨時国会、151回通常国会と続いて「衆議院議員選挙区画定審議会設置法の一部改正案」(「一票の格差」是正法案)を提出した。内容は、現在300 の小選挙区の区割りを行う際に、まず各都道府県に1 議席ずつ配分するが(基数配分)、これが「一票の格差」を拡大する大きな要因であるため、この基数配分を廃止するものである。この改革によって、格差は2 倍を大きく下回ることが可能になる。



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