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国会レポート2001
contents contents |目次|序文|資料1|資料2|資料3|
第3章 主な法案への対応


6 周辺事態における船舶検査
船舶検査活動法


 1999 年に成立した新ガイドライン関連法案のうち、当時の与党間の思惑から積み残しになっていたもの。周辺事態における船舶検査の実施の態 様、手続き等を定める。この法律にいう「船舶検査活動」とは、周辺事態に際し、貿易その他の経済活動に係る規制措置であって、その実施を求め る国連安保理決議または旗国の同意を得て、船舶の積荷・目的地を検査・確認し、必要に応じ、航路・目的地の変更を要請する活動である。わが国領海及び周辺の公海での実施が想定されている。
 民主党は、新ガイドライン関連法案について、日米防衛協力の意義を認めるとともに、その運用に際しては日本の主体性確保と国民生活に対する 配慮を法律面で担保する必要があるとしていた。
 そのような観点から、「日米物品役務相互提供協定(ACSA )改正案」及び邦人救出のオプションを拡大する「自衛隊法改正案」には賛成し たが、「周辺事態安全確保法案」については反対した。特に、不明朗な与党間協議の結果、船舶検査活動が政府原案から抜け落ち、同法案が極めて 不完全になったこと等を捉え、民主党は、参議院において、当初の政府原案を復活させる修正案を提出した。連立与党は、別途立法措置することを 盾に、修正案を党利党略によって否決し、法案の成立を見たものの、その後、自由党の分裂等もあり、与党協議が難航し、提出が遅れていた。
 このようなお粗末な経緯はたどったが、周辺事態に際して実施される船舶検査活動を定める政府案は、従来のわが党の主張を反映したものであり 賛成した。なお、武器使用基準、任務の危険性等の諸課題については、引き続き検討していくこととなった。



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