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国会レポート2001
contents contents |目次|序文|資料1|資料2|資料3|
第3章 主な法案への対応


17 多様な働き方を保障
仕事と家庭の両立支援法案


政府案では不十分、民主党案を提出
 育児・介護休業法成立以来、いまや半数以上の女性労働者が育児休業を取得しているが、子育ては1歳で終わるものでなく、職場復帰後、いかに多様なメニューを整えるかが課題となっている。151回通常国会に提出された政府の育児・介護休業法改正案は、育児休業等を理由とした不利益取扱いの禁止、時間外労働の制限、勤務時間の短縮等の措置の対象となる子の年齢の引上げなどを含むものの、その内容は不十分と言わざるを得な い。
 民主党は、仕事と家庭の両立支援ワーキングチームを中心に対案作成を精力的に進め、仕事と家庭の両立支援法案を衆議院に提出した。

子ども看護休暇の請求権を
 民主党案は(1)育児休業を子が小学校就学始期まで労働者一人につき7 か月(共働きならパートナーに6か月譲り渡すことができる)、分割取得できるものとし、男親も取得しやすい制度に拡充、(2)小学校就学始期に達するまでの子を看護するための休暇(子一人につき年間10日、上限15日)を創設、(3)勤務時間の短縮制度を請求権化、(4)育児休業等を理由とした不利益取扱いの禁止(たとえば休業後原職または原職相当職に復帰さ せる)、(5)実質上期間の定めなく雇用されている期間労働者について育児・介護休業が保障されることを法文上明記、などきめ細かい内容を含む。
 両法案は継続審議となり、次期国会に審議は持ち越されたが、特に「子どもの看護休暇」創設は、働く親からの要望も強く、多様な働き方を保障する大きな一歩として、その実現が望まれる。



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