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国会レポート2001
contents contents |目次|序文|資料1|資料2|資料3|
第3章 主な法案への対応


2 2 専業農家の経営再建を
農業経営再建法案


急を要する経営基盤の再建・強化
 従来日本の農政は、生産効率を向上するために農地の集約や土地改良を促す政策を進めてきたが、農産物の輸入自由化の影響などで近年農産物価格が低下している。これによって、専業農業者は収入の減少にさらされ、農地拡大に係る借入金の償還時期の到来が重なることで、経営は非常に不安定なものとなっている。
 もし負債の償還ができなければ離農を迫られ、集約や改良を行った生産性の高い農地も活用されなくなり、日本の農業を弱体化させることとなる。
 専業農業者の農業経営基盤を強化することは、食料自給率の向上、農業の持続的な発展と農村の振興にもつながるという側面も併せ持つ。

抜本的な経営再建策を提案
 民主党は、農業経営安定化の対象を、(1)農産物自由化の影響を最も受ける専業的農家、(2)有機農業などの環境保全型農業に取組む農家、(3)定住化 対策を含む条件不利地域に定め、その一環として、「農業経営再建特別措置法案」(農業経営再建法案)を151回通常国会に衆議院へ提出した。
 同法案は、国の施策に沿って規模拡大や農用地の改良等に取り組んだ農家で、農産物の価格低下その他の農業を取り巻く環境の変化によって、規 模拡大にかかった費用の償還が困難となった専業農業者を対象とし、農業経営の再建に関する基本的な事項を定め、(1)農林漁業金融公庫等による資金の貸付け、(2)土地改良事業に係る負担の軽減、(3)農地等の買入れ及び貸付け等の措置を講ずることを盛り込んでいる。継続審議となったため、次期国会で成立をめざす。



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