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国会レポート2001
contents contents |目次|序文|資料1|資料2|資料3|
第3章 主な法案への対応


3 4 公共事業の高コスト是正
公共工事入札・契約適正化法


入札談合の蔓延
 わが国の公共工事の入札においては談合が蔓延しているとされ、また発注者側にもそれを許容する雰囲気が強い。入札談合の蔓延は贈収賄事件の 温床となるばかりか、わが国の公共事業の高コスト体質の一因となっている。
 150回臨時国会に政府が提出した「公共工事の入札及び契約の適正化の促進に関する法律案」は、国・特殊法人・地方公共団体等の発注者全体を通じて入札・契約の適正化を図るため、発注者が取り組むべきガイドラインである「適正化指針」を定めるとともに、毎年度の発注見通しの公表や、入札者・入札金額・落札金額など入札・契約に係る情報の公開を義務付ける内容であった。

官製談合の防止のために
 本法案について検討したところ、(1)発注者側に談合防止への意欲が希薄な実態(2)不正行為に対するペナルティが不十分(3)情報公開や第三者機関の活用等チェック体制の不備、等の意見が出された。そのため政府に対し10項目にわたる修正要求を行ったところ、第三者の意見反映等に関して条文修正を行うなどの合意を得られたため、本案については賛成することとした。
 しかし入札談合の根絶にはまだ課題が多く残されている。とりわけ「官製談合」という言葉に象徴されるように、発注者である官公庁自らが談合 に関与するケースが後を絶たない。民主党は今後、発注者に対して談合防止の努力義務を課すことや、談合が発覚した場合の損害賠償請求の義務 付け、違反業者に対する罰則の強化など、より談合しにくい制度の整備について検討していく。



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