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国会レポート2001
contents contents |目次|序文|資料1|資料2|資料3|
第3章 主な法案への対応


3 6 乗客・乗務員の安全確保
航空機内迷惑防止法案


航空機内迷惑行為の増加
 航空機内における迷惑行為(暴行、威嚇、乗務員の業務妨害、セクハラ、喫煙、電子・電気機器の使用等)が、世界的にも、日本国内においても増加している。国際機関(IATA)の調査によれば、1995年には2,000件以下であった迷惑行為の件数が、1997 年には4,000 件を超えており、国内においても、1998 年から1999 年にかけて、その件数は2.5倍に増えるといった状態である。
 機内迷惑行為が増加している原因としては、旅客の多様化、飲酒、全面禁煙化などが考えられるが、機内迷惑行為に対する法的措置が不十分であ ることも大きな原因であることが、労働組合である航空連合が行ったアンケート調査の結果からも明らかとなっている。

機内迷惑行為に法的措置を
 これらの現状をふまえ、民主党は、社会資本整備部門内に機内迷惑防止法制定ワーキングチームを設置し、機内迷惑行為に対して法的措置を可能 とする法律の検討に入った。そして(1)航空機に乗り込んでその職務を行う者の職務の執行を妨げた者、(2)他人に対して著しく粗野又は乱暴な言動(喫煙、セクハラ等)により迷惑をかけた者、(3)禁止されている電子・電気機器を使用した者、に対する処罰((1)(2)は20万円以下の罰金、(3)は10万円以下の罰金)を内容とする「航空法の一部を改正する法律案」(航空機内迷惑防止法案)をとりまとめた。
 2001年秋の臨時国会での成立をめざし、他党に対して、法案の説明をするなど協力を求めているところである。



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