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国会レポート2001
contents contents |目次|序文|資料1|資料2|資料3|
第3章 主な法案への対応


3 7 高度情報社会の基本理念
IT 基本法


世界に遅れをとるIT 革命
 政府は、IT 革命を推進する立場から、基本理念とこれに基づく基本的な施策の枠組みを定めるための「高度情報通信ネットワーク社会形成基本法案」を150回臨時国会に提出した。
 法案の概要は以下の通り。(1)すべての国民が情報通信技術の恵沢を享受できる社会の実現などの基本理念 (2)世界最高水準の高度情報通信ネットワークの形成など基本方針の策定(3)高度情報通信ネットワーク社会推進戦略本部の設置(4)戦略本部の重点計画に関する規定。
 しかし、わが国のIT 革命は欧米先進国からも遅れをとり、一部のアジア諸国の後塵を拝しているのが実態であり、基本法案の提出も遅きに失したものであった。

民主党の求めた修正が実現
 民主党は、拙速に提出された政府案について、公正で民主的な政治及び行政の推進、雇用など新たに生ずる課題の解決、統計等の資料の作成・公 表、情報通信行政を担う新たな省の設置などについて、修正を求めた。  その中で、雇用問題に関する修正要求が実現することになり、「高度情報通信ネットワーク社会の形成に当たっては、情報通信技術の活用により生ずる社会経済構造の変化に伴う雇用その他の分野における各般の新たな課題について、適確かつ積極的に対応しなければならない」との条文が新設された。
 その他の項目は、附帯決議に盛り込まれた。民主党は賛成することとし、同法案は成立した。



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