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国会レポート2002
contents contents |目次|序文|資料1|資料2|資料3|
第3章 焦点となった法案への対応


1010 口利き政治との訣別へ
あっせん利得処罰法改正


口利き事件や疑惑が噴出
 154回通常国会は、政治家や秘書による口利き事件・疑惑発覚が相次ぎ、鈴木宗男衆議院議員の逮捕、井上裕参議院議長、加藤紘一元自民党幹事長の議員辞職という前代未聞のスキャンダル国会となった。また政治腐敗事件は、徳島県知事や、千葉県、茨城県内の首長の逮捕劇など地方自治体にまで及んだ。

あっせん利得処罰法の抜本改正案を提出
 民主党は、こうした口利き政治の根絶に取り組み、「公職にある者等のあっせん行為による利得等の処罰に関する法律の一部を改正する法律案」(あっせん利得処罰法改正案)を提出した。内容は、(1)処罰対象に政治家全般の私設秘書や親族を加える、(2)犯罪の構成要件から立証しづらい「請託」要件や与党幹部などを対象外とする「権限に基づく影響力の行使」要件を削除する、(3)政党支部などに見返りを迂回させる第三者供賄を禁止する等で、現行法の「抜け道」をできる限りふさごうとするものである。

民主党は政治への信頼再生に取り組む
 一方、与党3党は、世論におされて法案を出したが、国会議員の私設秘書だけを処罰対象に加えるという極めて限定的な内容だった。「いかに抜け道、抜け穴を残すか」が本意の与党は、国会審議で参考人全員が求めた修正意見も無視し、不十分な内容のまま与党案を成立させた。
 民主党は、今後とも同法の抜本改正を求め、口利き政治を根絶し、政治に対する信頼再生に取り組んでいく。



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