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国会レポート2002
contents contents |目次|序文|資料1|資料2|資料3|
第3章 焦点となった法案への対応


106 民主党案をベースに成立
迷惑メール防止法


迷惑メール対策の端緒となった民主党法案
 2001年、携帯電話に“迷惑メール”が送りつけられる被害が急増し、社会問題化した。民主党は、政府・与党に先駆けてこの問題に取り組み、153回臨時国会に「商業広告に係る電子メール通信の適正化に関する法律案」(迷惑メール防止法案)を提出した。その内容は、(1)受け手の同意に基づかない商業広告メールに対する「広告メール」の表示義務、(2)商業広告メールの送信を拒絶する旨の意思表示をした場合の送信禁止、(3)システム障害を与える電子メール通信に対する第一種電気通信事業者の拒否権の確保等である。

国民無視の政府・与党の縄張り争い
 民主党が法案提出した翌2002年、自民党と経済産業省もそれぞれ法案提出の動きを見せたが、実態は「総務省と郵政族議員」対「経済産業省と商工族議員」の争いであった。民主党は、国民の被害をなおざりにして権限争いをする政府・与党の姿勢を厳しく批判し、内外で評価の高かった民主党法案の速やかな成立を求めた。

2つの法律が成立
 154回通常国会に入り、政府・与党は2つの法案を成立させる選択をした。まず経済産業省の特定商取引法改正案が成立し、附帯決議が付された。次に与党議員立法については、その考え方が提出済の民主党案と類似性が高かったことから、民主党案に与党案を併合することとし、参議院総務委員長提出の「特定電子メールの送信の適正化等に関する法律案」として成立した。



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