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国会レポート2002
contents contents |目次|序文|資料1|資料2|資料3|
第3章 焦点となった法案への対応


20 国際貢献の充実に向けて
PKO法改正


PKO法改正の背景と民主党の提案
 より積極的な国際貢献を行うための「国際連合平和維持活動等に対する協力に関する法律」(PKO法)が湾岸危機後の1992年に成立してから9年、わが国は、着実にPKO参加の実績を積み上げてきた。しかし、海外での自衛隊活動への慎重姿勢から、平和維持隊(PKF)本体業務は凍結され、国際的なPKOの任務実態からは極めて制約された参加であった。他方、冷戦後、国際社会の紛争や不安定要因の質的変化に対応して、国連でもPKOの機能強化が図られてきた。
 民主党は、国際社会の平和と安定を目的とするPKOに、わが国が、憲法を踏まえ、さらに主体的かつ積極的に参加することが必要として検討を重ね、2001年11月に「民主党PKO改革案」を決定した。その中で、PKF本体業務凍結の解除、停戦認定や任務実態にあった武器使用基準などPKO参加5原則の見直し、「PKO訓練センター」の設置や態勢整備等を提起した。

政府案への対応
 政府が153回臨時国会に提出したPKO法改正案の内容は、(1)PKF本体業務の凍結解除、(2)武器を使用して防護できる対象を「自己と共に現場に所在し、その職務を行うに伴い自己の管理下に入った者」の生命・身体の防護まで拡大、(3)適用除外だった自衛隊法第95条(武器等防護のための武器使用)の適用等である。民主党は、上記「民主党PKO改革案」の方向性や、テロ対策特措法で導入された武器使用基準を踏まえ賛成した。今後とも、PKOについては、国際状況に応じて適切に見直していく。



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