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国会レポート2004
contents contents |目次|序文|資料1|資料2|資料3|
第3章 焦点となった法案への対応


10 10 形だけの「民営化」
高速道路関連法案


道路関係4公団民営化推進委の提言を無視
 小泉改革の目玉である道路公団改革を議論した道路関係四公団民営化推進員会は、非科学的で無責任な需要予測、高コスト体質などの問題を解決するため、4公団を「民営化」することを2002年12月に意見書としてとりまとめた。そして政府は、この意見書を基本的に尊重することを閣議決定した。ところが、国土交通省と与党は、この意見書の内容を骨抜きにした「政府・与党申し合わせ」を2003年12月に決定した。

公団方式よりも無責任な「上下分離」方式
 申し合わせを受け政府は159回通常国会に「道路関係四公団民営化法案」を提案したが、(1)償還主義・プール制の温存(2)コスト削減のインセンティブなし(3)上下分離方式のため採算性を度外視して建設しても民営会社は責任なし(4)45年後債務完済の試算がお粗末(5)分割された民営会社の債務が確定しておらず上場は不可能――など次々と政府案の問題が明らかになった。

民主党は対案を提出
 このような無責任で形だけの民営化では国民負担を増大させるだけであることから、民主党は、経済の再生と地域再生のために高速道路を原則無料化する方針を決定。(1)無料化の基本理念(2)道路関係四公団を解散し国等に債務と資産を承継(3)政府に高速道路事業改革推進本部の設置――などを主な内容とする「高速道路事業改革基本法案」を159回通常国会に提出した。新規の無駄な道路建設を優先したい与党は民主党案を否決し、政府案が成立した。



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