第1次補正予算編成にあたって 財源の考え方を聞く

財源捻出検討チーム座長・党政調会長代理 城島光力衆議院議員

城島光力議員
――約4兆円の補正予算、財源はどう捻出するのか。

 今回、建国以来の大きな国難と言うべき災害。被災した範囲も広く多くの厳しい状況の中で生活されている。自治体が機能しなくなったところもあり国を挙げて応援しないといけない。状況が一転したわけであり、新年度に入ったが国民挙げて震災対応していくのにふさわしいように成立、スタートした今年度予算の不要不急分を点検し見直しを行った。
 厳しい財政状況を踏まえ今回の第1次補正では、赤字国債は出さずいろいろなところから捻出することを基本原則とした。補正予算の見直しと計上した予備費8千億円を使い4兆円を出すと言う構想。
 今後については復興債のようなものを出していかないと財源として難しいと思う。合わせてそれを今後どのように償還していくかについても論議が必要。

――具体的にどう削ったのか。

 財源について一番大きいのは、今年度予算において基礎年金国庫負担2分の1(50%)を維持するために臨時財源として特別会計のいわゆる埋蔵金から捻出した2・5兆円を補正予算の財源に振り替えるものである。そのほか休日上限千円、平日2千円の高速道路料金割引(利便増進事業)の見直しで2500億円を捻出。マニフェスト事項では、高速道路無料化の社会実験を1年間凍結することで1100億円、子ども手当の上積み分(0~3歳まで2万円)の見直しで浮いた2100億円(7千円分割引)を捻出する。

――復旧・復興に向けて改めて決意を。

 与野党の枠を超え心ひとつにして日本の復興、被災地の皆さんの復旧・復興、将来の安定に全力を挙げなければならない。特に今回の震災でご両親を亡くされた子どもたちに、将来への夢と希望を与えられるような施策、社会をつくっていくことが一番大事。心をひとつにして、新しい日本をつくるという気持ちで全力を挙げていく。


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