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国会レポート2003
contents contents |目次|序文|資料1|資料2|資料3|
第3章 焦点となった法案への対応


11 大学官僚支配は認めない
国立大学法人法


政府案は“羊頭狗肉”法案
 国立大学を国の組織から切り離し、それぞれに独立した法人格を与える「国立大学法人法案」が156回通常国会に政府から提出された。本法案は、「自律的な環境のもとで個性豊かな魅力ある国立大学を育てる」という本来の趣旨からは程遠く、従来以上に国立大学に対する国の関与を深めるものである。民主党はこれを“換骨奪胎・羊頭狗肉”法案であるとし、問題点を厳しく追及した。
 民主党は、文部科学省による不要な監督から大学を切り離し、各大学の自律性に基づく発展を促すという方針には賛成の立場である。しかし政府案では、大学運営の骨格である「中期目標」を文部科学大臣が定めるほか、運営交付金の多寡にも大きく影響する「国立大学の評価」を文部科学省に設置される評価委員会が行う。まさに“入口と出口を官僚が握ったままの大学改革”であり、百年に一度の改革と謳うには到底及ばないばかりか、新たな天下り天国を生むこととなるのは明白と言わざるを得ない。

民主党修正案を提出
 民主党は「中期目標の策定主体を各大学に移す」「評価の多様性確保」「教育・研究面における大学の自主性確保」などを柱とした修正案を提出し、その内容は多くの大学関係者や報道機関などからも高い評価を得たが、与党によって否決された。
 参議院文教科学委員会の採決にあたって「国立大学の自主的・自律的な運営を確保すること」などを含む23項目に及ぶ附帯決議を付したものの、大学の官僚支配につながる懸念は払拭されていない。民主党は、今後も制度の見直しと大学改革全般に対する取り組みを重ねていく。


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