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活動
民主党パキスタン地震支援対策本部
民主党パキスタン地震支援対策本部現地調査団報告書
5. 視察・会談要録
5-10. カリハヒブラ被災地域視察
バラコートに向かう途中、山間の谷底に位置するカリハヒブラ村を視察した。数日前に鉄道大臣らも視察。ここの女子中学・高校校舎が完全に倒壊し、360名の大半の生徒が犠牲となった。建物はコンクリート2階建て。完全にペシャンコである。2階にいた学生の遺体は収容されたが、1階の学生のはまだだという。すでに231名の遺体が収容されている。生き残った数少ない女子学生に話を聞くと、「怖くて学校に戻れない」と語った。不幸なことに学生の家族の半数も亡くなっている。
  町の通りから横に入ると、真ん中に空き地があり、それを囲む全ての家屋が倒壊している一帯に入った。老人、中年の方や小中学生や幼児が1箇所に寄り添っていたので、被害について聞いた。その中に全壊した女子中学・高校の生徒がいた。顔に傷を負い足には大きなうみが残り、うつろな表情をしていた。震災時のことについて「何も覚えていない。ここから出ていないので友人がどうしているかも分からない」と本当に悲しげに語っていた。

被災民からの聞き取りを行う調査団

倒壊した女子中学・高校校舎
5-11. パキスタン政府5大臣らとの懇談

ムサハラバード、カリハヒブラの視察後に経済生産大臣、観光大臣、鉄道大臣、環境大臣、大蔵副大臣らと合流し、夕食を取りながらの懇談を行った。道路が寸断されて、いまだに救援隊が到達していない地域に対する政府の今後の対応策について、経済生産大臣が指摘した進め方は以下の通り。


  • 軍隊が被災地に入り、その地域の安全性を確保する。
  • 続いてヘリコプターでテントを輸送する。
  • 1箇所に50から60のテントを張る。そこに医師を1から2名を派遣する。
  • 被災民の移住を促し、コミュニティーをスタートする。
  • 被災民のコミュニティーテントでの安全な生活が始まれば、軍は寸断された道路の修復にあたる。

 また、インドとの領有権問題などについて大蔵副大臣が示した考え方は以下の通り。


  • インドとの間のカシミール地域の領有権問題について、和解への条件が整ったわけではない。
  • 国際赤十字(キリスト教)やイスラエル(ユダヤ教)、そしてインド(ヒンズー教)からの支援は受け入れる。パキスタンはオープンな国だからだ。
  • 領有権問題でインドが国連決議をはじめとする国際社会の要請にいまだ従っていない中で和解が進むことはない。
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